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あげもさんに捧ぐ、サイト相互記念キラペン小説です。
またもやペンギンのツンが発動しています(笑)
またもやペンギンのツンが発動しています(笑)
「今夜一晩、俺にお前の時間をくれ」
突然自分に向けて放たれたその言葉にキラーは固まった。
時刻は昼。いつものようにハートの海賊団の船に来て談話室で書類に目を通していたペンギンの隣で暇つぶしに本を読んでいたキラーは、仮面の中で目を丸くした。
だがいくら凝視しても、愛しの恋人はこちらを振り向かない。
なにか答えなくては、とキラーは言葉の意味を考える。
「それは・・・泊まっていけという意味か?」
「違う。」
どうやら違うらしい。
珍しいペンギンからお誘いかとキラーは期待したのだが、どうやら考えすぎのようだった。
たまにはデレてくれてもいいだろう。と内心不貞腐れながら「わからん」と答えを投げ出す。
すると、ペンギンがテーブルの上にあるものを指差した。毎朝届けられるニュース・クーの新聞だ。キラーはそれを手に取り、記事の一面に掲載されている内容を読んだ。
それは今、自分達の海賊団が停泊している島付近で、何百年に一度の流星雨が見られる、という内容のもので、予想される時刻は今日の深夜のようだった。
「これを見たいのか?」
「・・・嫌か?」
「いいや。たまにはベット以外で夜に二人で過ごすのも楽しそうだ」
「抱くか抱かないかの二択しか頭に無いのかお前は?」
これだからバカは・・・と、いつにも増して辛らつな言葉を吐くペンギンは、なおもこちらを見ようとしない。
だが、帽子を外しているおかげでよく見える耳が真っ赤になっているところを見ると、どうやら相当に恥ずかしいらしい。キラーは可愛い恋人の反応にクスリと笑った。
夜がふけ、互いに示し合わせた場所で落ち合った二人は、ペンギンが“たまたま”見つけたという、島の中心部にある遺跡跡へと足を踏み入れた。
島の住民が暮らしている海辺と違い、森の草木の柔らかな匂いが冷たい風に乗ってきた。
島の気候が秋に近いせいか、夜となるとそれなりに肌寒い。
「俺達からすれば、こんなの寒いうちに入らないがな」
とペンギンは言うが、その首にはしっかりとキャスケットの手作りだと思われるマフラーが巻かれていた。出先に無理矢理渡されたのだろう。
「・・・いや寒いだろ。普通に考えて」
対するキラーは以前冬島で買った防寒用マントを羽織っている。
仮面にマントという見た目では怪しすぎるという理由で、仮面は先ほどペンギンに没収されてしまった。
「鍛え方が足りないんじゃないか?」
「運動をするなら俺だってこんなもの着ない。」
「するか?運動。」
「・・・まにうけたら殴られそうだからやめておく」
そんな冗談を言いながら崩れた瓦礫の間を二人で進んでいると、視界が開けた場所に出た。
周囲の壁とは違った石材でできた床が広がっていて、上を見上げれば床のスペースと同じだけの巨大な穴が開いている。屋根のないドームのようなその場所は、本物の星を見られるプラネタリウムのようだ。
突然自分に向けて放たれたその言葉にキラーは固まった。
時刻は昼。いつものようにハートの海賊団の船に来て談話室で書類に目を通していたペンギンの隣で暇つぶしに本を読んでいたキラーは、仮面の中で目を丸くした。
だがいくら凝視しても、愛しの恋人はこちらを振り向かない。
なにか答えなくては、とキラーは言葉の意味を考える。
「それは・・・泊まっていけという意味か?」
「違う。」
どうやら違うらしい。
珍しいペンギンからお誘いかとキラーは期待したのだが、どうやら考えすぎのようだった。
たまにはデレてくれてもいいだろう。と内心不貞腐れながら「わからん」と答えを投げ出す。
すると、ペンギンがテーブルの上にあるものを指差した。毎朝届けられるニュース・クーの新聞だ。キラーはそれを手に取り、記事の一面に掲載されている内容を読んだ。
それは今、自分達の海賊団が停泊している島付近で、何百年に一度の流星雨が見られる、という内容のもので、予想される時刻は今日の深夜のようだった。
「これを見たいのか?」
「・・・嫌か?」
「いいや。たまにはベット以外で夜に二人で過ごすのも楽しそうだ」
「抱くか抱かないかの二択しか頭に無いのかお前は?」
これだからバカは・・・と、いつにも増して辛らつな言葉を吐くペンギンは、なおもこちらを見ようとしない。
だが、帽子を外しているおかげでよく見える耳が真っ赤になっているところを見ると、どうやら相当に恥ずかしいらしい。キラーは可愛い恋人の反応にクスリと笑った。
夜がふけ、互いに示し合わせた場所で落ち合った二人は、ペンギンが“たまたま”見つけたという、島の中心部にある遺跡跡へと足を踏み入れた。
島の住民が暮らしている海辺と違い、森の草木の柔らかな匂いが冷たい風に乗ってきた。
島の気候が秋に近いせいか、夜となるとそれなりに肌寒い。
「俺達からすれば、こんなの寒いうちに入らないがな」
とペンギンは言うが、その首にはしっかりとキャスケットの手作りだと思われるマフラーが巻かれていた。出先に無理矢理渡されたのだろう。
「・・・いや寒いだろ。普通に考えて」
対するキラーは以前冬島で買った防寒用マントを羽織っている。
仮面にマントという見た目では怪しすぎるという理由で、仮面は先ほどペンギンに没収されてしまった。
「鍛え方が足りないんじゃないか?」
「運動をするなら俺だってこんなもの着ない。」
「するか?運動。」
「・・・まにうけたら殴られそうだからやめておく」
そんな冗談を言いながら崩れた瓦礫の間を二人で進んでいると、視界が開けた場所に出た。
周囲の壁とは違った石材でできた床が広がっていて、上を見上げれば床のスペースと同じだけの巨大な穴が開いている。屋根のないドームのようなその場所は、本物の星を見られるプラネタリウムのようだ。
薄ぼんやりと明るいその場所は、空に上る満月の光と同じ色をしている。
「ある程度の光を取り込んで内側で乱反射する石みたいなだな・・・場所から察するに、宗教儀式にでも使われていたんだろ」
薄く光る床の上をツカツカとペンギンが円の真ん中まで歩き、おもむろにどかりと腰を下ろした。キラーもそれにならって隣に腰を下ろし、上を見上げた。
「これは・・・すごいな」
「あぁ。晴れてよかった」
まだ時間ではないため星は流れていないが、空には星が溢れかえっていた。
星の煌めく音すら聞こえてきそうなほど美しい夜空だった。
「ペンギン」
「ん?」
「見せてくれてありがとう。」
「・・・ん。」
あまり物を送りたがらないペンギンがくれた最初のプレゼントに、キラーは心から喜んでいた。
いつの間にか触れ合っていた手を、ペンギンはゆっくりと握り返しながら頷いた。
「また暫くしたら島のログがたまって、別のルートで船を進むことになるが・・・」
「・・・・・・」
「これからは星を見るたびに、ペンギンのことを思い出せそうだ」
「・・・恥ずかしい奴だな。それじゃあまるで俺が死んだみたいじゃないか」
「死なれちゃ俺が困る。」
「なら、いつでも思い出せるように、今のうちにせいぜい俺の顔でも見ておけ」
悪戯っぽく笑うペンギンを目を細めて見つめ返したキラーは、「・・・見るだけ?」と呟き、ゆっくりとペンギンの唇に己のそれを押し当てた。
驚いたペンギンの目に映るのは、夜でもなお鮮やかな青を映し出す瞳に写る自分の姿と、彼の背後で流れた星だった。
そのまま温かい腕に抱かれ、いつものように甘い科白で愛を呟く恋人を尻目に、ペンギンは「こんなに早く叶うなら、願いに来る意味もなかったな」と心の中で呟いていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『またお前か』のあげもさんへ相互リンク記念に捧ぐ!
超短文でごめんなさい(´・ω・`)
リクエストが「野宿するキラペン」だったはずが・・・あれ?ちょ・・・リクエストに答えられてないwwwwまぁこの後二人で外でにゃんにゃん(古い表現)したと思えば野宿にはなる、か?ムリがあるね!うん!今のうちに正直に謝っておきます。ごめんなさいorz
「ある程度の光を取り込んで内側で乱反射する石みたいなだな・・・場所から察するに、宗教儀式にでも使われていたんだろ」
薄く光る床の上をツカツカとペンギンが円の真ん中まで歩き、おもむろにどかりと腰を下ろした。キラーもそれにならって隣に腰を下ろし、上を見上げた。
「これは・・・すごいな」
「あぁ。晴れてよかった」
まだ時間ではないため星は流れていないが、空には星が溢れかえっていた。
星の煌めく音すら聞こえてきそうなほど美しい夜空だった。
「ペンギン」
「ん?」
「見せてくれてありがとう。」
「・・・ん。」
あまり物を送りたがらないペンギンがくれた最初のプレゼントに、キラーは心から喜んでいた。
いつの間にか触れ合っていた手を、ペンギンはゆっくりと握り返しながら頷いた。
「また暫くしたら島のログがたまって、別のルートで船を進むことになるが・・・」
「・・・・・・」
「これからは星を見るたびに、ペンギンのことを思い出せそうだ」
「・・・恥ずかしい奴だな。それじゃあまるで俺が死んだみたいじゃないか」
「死なれちゃ俺が困る。」
「なら、いつでも思い出せるように、今のうちにせいぜい俺の顔でも見ておけ」
悪戯っぽく笑うペンギンを目を細めて見つめ返したキラーは、「・・・見るだけ?」と呟き、ゆっくりとペンギンの唇に己のそれを押し当てた。
驚いたペンギンの目に映るのは、夜でもなお鮮やかな青を映し出す瞳に写る自分の姿と、彼の背後で流れた星だった。
そのまま温かい腕に抱かれ、いつものように甘い科白で愛を呟く恋人を尻目に、ペンギンは「こんなに早く叶うなら、願いに来る意味もなかったな」と心の中で呟いていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『またお前か』のあげもさんへ相互リンク記念に捧ぐ!
超短文でごめんなさい(´・ω・`)
リクエストが「野宿するキラペン」だったはずが・・・あれ?ちょ・・・リクエストに答えられてないwwwwまぁこの後二人で外でにゃんにゃん(古い表現)したと思えば野宿にはなる、か?ムリがあるね!うん!今のうちに正直に謝っておきます。ごめんなさいorz
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トキガネ
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どこにでもいるオタク。
文とか絵とかコスプレとか色々手を出していたりするダメ人間。いろんなことに迷走気味
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