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キラペン続き物。キスまでやってます。
キラー視点書くのがなんだか楽しかったです^^
人に心を奪われるのは久しぶりの感覚だった。
どうしようもなく惹かれ、一人だとどこか落ち着かなくなる。満たされなくなる。
もがいてももがいても、決して息が楽になることはない。
わかっていても、それを奪い返そうとは思わない。
差し出すだけで手に入れることはできないそれを求める俺は、きっと醜い顔をしている。
「あれ?もしかして殺戮武人??」
「・・・・・・・・・。」
何度も訪れた船の甲板で縁に凭れて夜空を見上げていると、キャスケット帽子を被り、サングラスをかけた男が船内から出てきた。
仮面をしていないせいか、一瞬誰かわからなかったようだ。
最も今は夜。顔もほとんど見えていないだろう。
「やっぱお前ンとこにあったんだ?その帽子」
わざわざありがとう。と笑顔を向けてくるが、纏う空気は暖かいものではない。
男はゆっくりと歩き、俺の隣にしゃがみ込むと縁に凭れて甲板の上に座る。
そして俺の方には目を向けずに呟いた。
「ペンギンなら部屋にいるよ。疲れて寝ちゃってるけど」
「・・・・・・そうか。」
「ペンギンの寝顔って案外可愛いんだよな~幼くなるっていうかさ。いつもの仏頂面が嘘みたいに優しくなるんだ」
「それは見てみたいな。」
本心をそのまま呟けば「正直だなぁ」と男は声を出して笑った。
よく笑う男だが、ついぞ本心を明かしてくれたことはない。
それは同業者に対する対抗心なのか、仲間を苦しめる者に対する敵意なのか・・・
「じゃあ見てきなよ。鍵あけといたから入れるぞ?」
「・・・いいのか?」
「いいよ。どうせならキスで起こしてみたら?殴られるかもしんないけど!」
「違いない。」
男を残して船内に続く扉を開ける。男を振り返ると早く行けと言いたげに手を振られた。
「・・・すまない。」
「謝る気もないのに謝るなよ。殺したくなるから。」
多分俺には無理だけど、と男はサングラスを外して空を見上げた。
静かに空を仰ぐ男を残し、俺は船内に続く階段を降りていった・・・
灯の消えた室内は窓から差し込む光でぼんやりと明るい。
きちんと整頓された机にある開いたままの革表紙の本と、サイドボードの上にあるマグカップが見える意外はまるで生活観がない。そんな飾り気のない部屋の主は、今まさにベットの上で静かに寝息をたてていた。
『この部屋に入るのは・・・二度目だ』
この船に来た時のほとんどは広い談話室で過ごすため、この部屋に入ったのは過去に一度しかない。あの時はベポとかいう白熊が談話室にある本棚にぶつかり、部屋中に本が散乱したため、『片付けるまで俺の部屋でいてくれ』と押し込まれたのだった。
その時も感じたが、この部屋はひどく心が落ち着く。
くつろげるものなど一つもないのに、この空間の、この部屋の匂いそのものが、俺は気に入っていた。
「ペンギン」
名を口にしても、男は目覚めない。
それをいいことに俺は、ベットに静かに腰掛けてペンギンの寝顔を眺めた。
表情をあまり見せたがらない男は常に無表情を装っているが、最近は一緒にいるとよく笑ってくれる。
その顔もたまらなく好きだが、今目の前にある静かに寝息をたてる顔にも惹かれるものがあった。
「・・・まいったな。」
そう呟いたあと、溜め息をついてペンギンの少し乱れた髪をすいた。
早くなる鼓動が指先から伝わらないだろうかとヒヤヒヤしてしまう。
己の感情を容易く見抜いてしまうこの男なら、眠っていても俺のことがわかってしまうのではないだろうか?と、ありえないことを考えながら手をひっこめた。
思いを伝えたことに後悔はない。
たとえ相手にどう思われようと、己の感情に嘘はつけない。偽れない。
けどそれは、決して綺麗なだけの感情ではなかった。
思い悩めばいい。苦しめばいい。
その瞬間だけ、俺はお前の心を手にした気になれるだろうから。
そんな気持ちにすら答えてほしいだなんて、言えるはずもない。
けれど、それでも求めてしまうのは、強欲な海賊としての性なのかもしれない。
「ん・・・っ」
数時間ぶりの口付けを再び交わせば、ペンギンは眠りの淵で小さく呻いた。
乾いた唇を舌でなぞり、もう一度深く重ねる。
薄く開いた唇の間に舌を滑り込ませばそれに答えるようにペンギンの舌も反応を示し、稚拙な動きで答える。
ついその行為に夢中になっていると、閉じられていた目がぱちりと開いた。
長く美しい睫毛に縁取られた夜の色をした瞳が見開かれ、俺の目と視線が合う。
「ん、んんっ・・・!」
言葉を奪うように舌を絡ませて口内を犯していけば、ペンギンは両肩を押して抵抗を示してくる。さほど力も入っていない両手をやんわりと掴み、ベットに押し付けて自由を奪う。
「・・・っは、なんで、お前が」
十分に口付けを堪能してから唇を離すと、ペンギンは酷く動揺した様子で俺を見上げた。
「これを返しに来ただけだ。」
枕元に置きっぱなしになっていた帽子を見せれば、少し安堵したようだった。
「そうか・・・あ、いや、そうじゃないだろ!何故お前がこんなことを・・・」
「理由は話したはずだ。お前が好きだと」
「っ・・・」
「嫌なら本気で抵抗してくれ。」
ベットに乗り上げ、ペンギンを押し倒すような形になると、黒い目には驚きと少しの恐怖が宿り、獣のように笑う俺を見上げていた。
「・・・最も、もう逃がす気はないがな」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
もちろん最初に心奪われたのは船長ですよ(笑)
きっとペンギンも船長に心奪われたクチでしょうけど、それも理解していてお互い惹かれあってたりすると大変萌えますwww
あとキラーは本能に忠実に生きてるといいと思う。
ちなみに初っ端から仮面つけてないのはそれなりにキラーも動揺していたからだとすれば面白いなぁ^q^
その顔もたまらなく好きだが、今目の前にある静かに寝息をたてる顔にも惹かれるものがあった。
「・・・まいったな。」
そう呟いたあと、溜め息をついてペンギンの少し乱れた髪をすいた。
早くなる鼓動が指先から伝わらないだろうかとヒヤヒヤしてしまう。
己の感情を容易く見抜いてしまうこの男なら、眠っていても俺のことがわかってしまうのではないだろうか?と、ありえないことを考えながら手をひっこめた。
思いを伝えたことに後悔はない。
たとえ相手にどう思われようと、己の感情に嘘はつけない。偽れない。
けどそれは、決して綺麗なだけの感情ではなかった。
思い悩めばいい。苦しめばいい。
その瞬間だけ、俺はお前の心を手にした気になれるだろうから。
そんな気持ちにすら答えてほしいだなんて、言えるはずもない。
けれど、それでも求めてしまうのは、強欲な海賊としての性なのかもしれない。
「ん・・・っ」
数時間ぶりの口付けを再び交わせば、ペンギンは眠りの淵で小さく呻いた。
乾いた唇を舌でなぞり、もう一度深く重ねる。
薄く開いた唇の間に舌を滑り込ませばそれに答えるようにペンギンの舌も反応を示し、稚拙な動きで答える。
ついその行為に夢中になっていると、閉じられていた目がぱちりと開いた。
長く美しい睫毛に縁取られた夜の色をした瞳が見開かれ、俺の目と視線が合う。
「ん、んんっ・・・!」
言葉を奪うように舌を絡ませて口内を犯していけば、ペンギンは両肩を押して抵抗を示してくる。さほど力も入っていない両手をやんわりと掴み、ベットに押し付けて自由を奪う。
「・・・っは、なんで、お前が」
十分に口付けを堪能してから唇を離すと、ペンギンは酷く動揺した様子で俺を見上げた。
「これを返しに来ただけだ。」
枕元に置きっぱなしになっていた帽子を見せれば、少し安堵したようだった。
「そうか・・・あ、いや、そうじゃないだろ!何故お前がこんなことを・・・」
「理由は話したはずだ。お前が好きだと」
「っ・・・」
「嫌なら本気で抵抗してくれ。」
ベットに乗り上げ、ペンギンを押し倒すような形になると、黒い目には驚きと少しの恐怖が宿り、獣のように笑う俺を見上げていた。
「・・・最も、もう逃がす気はないがな」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
もちろん最初に心奪われたのは船長ですよ(笑)
きっとペンギンも船長に心奪われたクチでしょうけど、それも理解していてお互い惹かれあってたりすると大変萌えますwww
あとキラーは本能に忠実に生きてるといいと思う。
ちなみに初っ端から仮面つけてないのはそれなりにキラーも動揺していたからだとすれば面白いなぁ^q^
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トキガネ
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文とか絵とかコスプレとか色々手を出していたりするダメ人間。いろんなことに迷走気味
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